-田七人参-


田七人参(三七人参)

田七人参(三七人参)の効果効能

田七人参は、高麗人参(朝鮮人参)と同じウコギ科トチバニンジン属の多年草で三七人参とも呼ばれています。田七人参特有の有効成分デンシチンは止血、鎮痛に優れ、胃潰瘍などの内臓出血にも効果があります。また田七人参はサポニン配糖体に分類され、コレステロール値を下げ、血行を促進して高血圧や血栓、心臓病の予防に効果があるとされています。そのほかにも、免疫力の向上、肝細胞の再生作用などの効果があります。


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止血作用を持つデンシチン

高麗人参(朝鮮人参)を含む田七人参の多くの仲間には、田七人参をのぞいてどれも、止血作用はありませ。そこで、田七人参には独自の成分が含まれているのだろうと考えられ、止血作用を持つと思われる成分が発見されました。それはアミノ酸の一種で、田七人参から発見されたため、「デンシチン」と命名されたのです。

田七人参はいまも、止血薬や痛み止めとしてさかんに利用されています。とくに中国では、単独で用いられるだけでなく、化血丹、七宝散、安血飲などの漢方薬の主要薬としても使われています。

また、アジアの広い地域でよく知られた「雲南自薬」という薬があり、これは打ち身、ねんざ、切り傷などの内出血・外出血に村する止血・消腫・鎮痛に優れた効果を発揮するといわれています。この薬も田七人参を主薬としており、中国内だけでなくアジア全域で使われています。

田七人参と高麗人参(朝鮮人参)の比較

田七人参は、高麗人参(朝鮮人参)とはきわめてよく似た植物ですが、高麗人参が奈良時代に日本に伝来されているのと比べ、田七人参が日本に紹介されたのは昭和30年代になってからのです。 したがって、その成分についての研究も比較的新しいものです。また、当初は高麗人参とおおむね同じ効能がある生薬とされていたため、高麗人参と田七人参とが同じ成分を含んでいるかどうかの比較研究が行われてきました。

その結果、田七人参も、サポニンといわれる一連の化合物が主たる成分であって、高麗人参にも多量に含まれるジンセノシドRb1、Re、Rg1、などの種類のサポニンが、多量に含まれていることがわかったのです。したがって、田七人参も当然、高麗人参と同じような免疫増強や強壮作用なども期待されます。

ジンセノシドの効果

ジンセノシドは末梢血管を広げて血行を改善するほか、脳への刺激で代謝を促進するはたらきを持ちます。この"ジンセノシド効果"が田七人参や高麗人参の重要な有効成分であることは間違いありませんが、その効果が発揮されるしくみは解明せれていません。

なぜなら、ジンセノシドは単一の物質ではなく、十数種類もの有効成分の混合物だからです。精油、抗酸化物質、多糖類、ビタミン、脂肪酸も含まれています。

このため、ジンセノシドは脳に関しても興奮と抑制といった正反対のはたらきを示します。ジンセノシドの代表であるRb1という物質は、アセチルコリンという伝達物質を放出させます。これで脳が興奮し、記憶力が高まります。しかも、脳内では「ギャバ」という伝達物質が脳を抑制するブレーキとして働いていますが、Rb1はギャバのはたらきを妨げます。この結果、脳は興奮するのです。

一方、脳を抑制する働きもあります。Rb1を摂取したマウスに催眠薬のヘキソバルビタールを注射すると、睡眠時間が延長しました。つまり脳に抑制がかかったのです。

田七人参による「がんの抑制効果」

最近の研究では、田七人参にはがんに対する強い予防効果があることが明らかにされました。そして、その効果をもたらしてくれる成分のひとつは、バナキシノール、バナキシトリオールと称されるある種のアセチレン化合物であろうと考えられています。また田七人参には、フラボノイド類やでんぷん、タンパク質も含まれていることも明らかになってきました。

これらの成分も、がんの抑制やそのほかの薬効にも、かかわりがあるのかも知れません。さらに、鉄分やビタミンA、カルシウムなども含まれ、これはそれぞれが単独でも薬や健康食品になるほどです。田七人参に限らず、一般の生薬の薬効は、単一の成分によってのみ発揮されるものではありません。多くの成分が組み合わされることによって、相乗的に効果が高まると考えられます。したがって、サポニン以外の成分に関しても、今後の研究が期待されるところです。

田七人参の肝臓に対する効果

がん抑制以外にも、さまざまな薬効があるということが、わかってきています。たとえば、狭心症など循環器系統の病気に対する効果です。中国ではすでに、臨床的にも効果が明らかにされています。また、各種の炎症に村する効果も注目されています。目に見える皮膚などの外部の炎症への効果は確認されてきましたが、内臓の炎症にも効果があるようです。

とくに、肝臓の炎症や肝機能障害への効果が注目を集め、酒の飲みすぎによる肝機能障害や、C型肝炎などウイルス性肝炎にも効果があったという報告も出てきています。

改善が期待できる症状

動脈硬化 心臓病 高血圧 肝機能障害

田七人参(三七人参)の有効成分

サポニン デンシチン

田七人参(三七人参)の飲み方

生薬成分として1日2~5gを目安にしてください。軽い副作用として口の渇き、発赤、神経過敏、不眠、吐き気、嘔吐などが報告されています。

また鼻血や歯茎の出血、月経の量が多くなるなどの出血傾向がみられることもあります。妊娠や授乳中の女性の服用は避けてください。


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