紅麹の効果効能
紅麹は糸状菌の一種で、紀元前の昔から中国の漢方処方で、血流や内臓の改善に用いられてきました。紅麹の有効成分のなかで注目されるのはモナコリンKで、その働きは肝臓でのコレステロールの合成を抑制したうえに、血中からLDL(悪玉)コレステロール濃度を下げてくれます。また紅麹はアミノ酸伝達物質のギャバ(γーアミノ酪酸)を含んでいて、血圧を降下させるなどの効果もあります。
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紅麹のコレステロール合成阻害の効果
紅麹に含まれるモナコリンKは、医学的にスタチンと呼ばれている物質と同じ物です。スタチンとはHMG-CoA還元酵素の働きを阻害することによって、血液中のコレステロール値を低下させる薬物の総称です。
食物から摂るコレステロールは体全体の20%だけで、残りの80%は肝臓で合成されます。肝臓では糖類から変化した酢酸(お酢)を原料として、コレステロールが作られます。
この時にモナコリンKが、コレステロールを作るHMG-CoA還元酵素の働きを阻害するのです。
しかもモナコリンKが減らすのはLDL(悪玉)コレステロールで、逆に善玉コレステロールHDLは、増やす働きを持っているのです。
このように紅麹のモナコリンKには、LDL(悪玉)コレステロールを減らして、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果があります。
モナコリンKに由来するスタチンの脂質異常症の研究や治験は、たくさん行われていて、その効果は立証されています。このためスタチンは世界中で、脂質異常症の方に利用されています。
紅麹の血糖値を下げる効果
紅麹に含まれるギャバにはインスリンの効果を高める作用があり、血糖値を下げる効果があります。実際に糖尿病患者に1日2~3gのギャバを摂取させたところ、ギャバを使用した糖尿病患者の半数の方の、血糖値が低下しました。
紅麹の血圧を下げる効果
紅麹の有効成分ギャバには、高血圧を改善する効果もあります。その仕組みは、ギャバが腎臓を活性化して、利尿作用を促進します。これにより血液中から老廃物などの余分な水分が排泄されるため、血圧が下がるのです。
この他ギャバは脳内で精神のブレーキ役をしますので、精神を安定させ、てんかんを予防する効果などがあります。
改善が期待できる症状
動脈硬化 肥満 高血圧 脂質異常症
紅麹の有効成分
モナコリンK(スタチン) ギャバ(γ-アミノ酪酸)
紅麹の飲み方
サプリメントで摂取する場合は1日2mgを目安に就寝前に服用して、1~3ヶ月は断続してください。胃腸、肝臓、腎臓に不調がある人は、お医者さんに相談してから使用してください。
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